10日間ほどハンモックで寝ていた。辛かった背中の痛みが楽になった。
自然の中にいるだけで気持ちがよいのだが、身体全体を柔らかく包み、重さをつり下げて支える、というところに意義がある。
似たような原理は古典的理学療法にもあって、肩甲骨周囲と骨盤帯をそれぞれしっかり布ベルト固定して吊り下げ、腰背筋部のリラックスを図るというものだ。ドイツのクリニックでは現在も行われている。牽引とは違う。
水の流体抵抗に近い。腕なら腕の側面から底面に均等に支えがあり、腕の重さを預けられるので、重力に対する筋活動が休んでいられる。腕と肩をつなぎ止める筋活動も少なくて済む。
水中では浮力を受けているから、身体のパーツをそれぞれ繋ぎながらお互い支点になったり動点になったりして動かなければならない。ハンモック中でも似たような状況になるが、水よりも制限を受け、バランスよく浮いているための努力無くして、安楽に寝ていられる。
説明を受けるよりも実践をお薦めする。
*安眠のためのポイント*
*身体の位置や、腰や膝の下にかけて羽枕やクッションを置くなど快適ポジションを工夫する。寝返りを打たずにぐっすり眠れる。
*朝方冷えないように毛布を敷く、蚊に刺されないように布団カバーに頭まですっぽり被るなど、寝袋でなくても大丈夫!
この夏は、南フランスそして佐渡島でハンモック効果を体感した。星を覗き見ながら眠りに落ち、天と地に見守られ、目覚めて朝日に暖められる。生きている喜び☆