シンギングボールと揺れる

地球上で暮らすことの特殊性の一つは、重力下だということだ。袋に何でも入れて揺すると、重いものや小さいものは下に沈んで埋もれ、軽いものやかさばるものが上になる。絡まったひもを揺するとほぐれてくる。濡れた洗濯物を揺すると、しわが伸びる。

重力下で物体を揺すると配列が整う、という現象が起こる。宇宙空間では絶対に起こらない。だからこそ、動物は飛んだり跳ねたりする。。?そして、人間は踊る。身体を揺すると、配列が整うからである。マクロでもミクロでもこの現象は起こる。

背骨の配列が整い、腰痛が緩和される。脳神経系統の電気信号が整い、落ち着きや集中ができリラックスする。臓器の細胞内の配列が整い、不調が緩和される。分子も質量をもっているのだから分子の配列も整う。はずである。

そういうことをわかっていたのか、地球上の人間は太古から踊っている。身体を揺する。神がかりでも気功でもダンスでも。

音も振動である。声により身体の内部から揺する。音を聴き、同調して身体を揺する。シンギングボールの音は高周波数の倍音である。倍音による癒しの効果が高いのは、効率よくいい塩梅に揺すれるのに違いない。