娘さんからのリクエストは、みわこさんをトイレに連れて行きたい、である。これは現在、施設職員が2名で行っているが、普段はオムツをしている。ところが、最近、恥ずかしい発言があったというのだ。みわこさんには、こういう感覚を持っているのかが一見して不明なのだ。
実際、娘さん一人でおトイレ介助をするのは、かなり困難である。それでも試みようという姿勢を見せることで、みわこさんに納得してもらおうということなのだ。
リハビリテーションを進める上での順序は、立っていられるようになったからトイレに行く、というものでもない。全く立っていられないけれど、やってみると何か発見がある。それは、運動機能だけではなく、感情とかコミュニケーションの在りようだったりする。
外からの働きかけが変化を起こすきっかけになる。ここで、とにかく何とかして立つ刺激を増やす事にした。